第11話「このままじゃ僕らは全滅だ」

P2-4
全滅…真理谷が言うととても重い。
こういう場面で学ランのエリが外れ、髪が乱れるのはお約束ですね。
完全に七三が崩れてバサバサになってるのもいいけど、
乱れ始めで二、三束落ちてきてるのもいいなー。
「ヤツの名はアンブロケタス」ってセリフがなんかかっこいい。
ちょっと芝居がかってますよね。
こんな緊迫した状況でも真理谷の解説は完璧です。

P6-9
みんなでイカダを引っ張ってるシーン、
アンドリューから一番遠い場所にいるのは偶然なんだろうか。
いや、逃げ足の早い真理谷のことだから、
いち早く危険度の低い場所をゲットしたのかと思って…
もしかすると作画上の都合だったりして。
真理谷が手前にいたら遠近感おかしくなるからね！

P11
この真理谷可愛いなあ。
真理谷って痩せてるわりに顔だけ丸いよね。
頭脳と心だけ大人で、身体は子供。
小学生ぐらいの肉付きと思えばこんなものかもしれない。
幼児体型でおなかが少し出てたら萌える！
アンドリュー不調の原因に気付いたのは真理谷だけっぽい。
真理谷がすごいのは、どんな時でも冷静に分析できると精神力。
あとになって「もしやあれが原因では？」と思いつく人はいると思うんです。
でも真理谷はパニック状態のその現場で答を出せてしまう。
アンドリューに追われて焦っていても、冷徹な目を失ってないのが素晴らしい。

P12-14
突如始まったキャットファイトに言葉もない真理谷。
呆然としてます。
訳が分からないまでも止めに入ろうとするザジと好対照ですね。
女同士の戦いなんか見たことないだろうし
完全にあっけにとられてる様子。
真理谷の分析力も向田さんの豹変ぶりにはついていけなかったようです。
まあ動物の行動なんて素直なもんですからね。
真理谷の知識と観察眼があれば、ある程度察することはできます。
でも人間（特に女性）の心の中は読みきれるもんじゃないです。
そういえばりおんがヤキモチ焼いた時も迫力に押されてビビってたなぁ。
男同士の暴力沙汰には全く動じないのに…
女性の感情が生々しく爆発する場面が苦手なのかもしれない。
単に慣れてないだけかもしれませんが。

P15
優等生の仮面を剥ぎ取った吉本に海へ落とされる真理谷。
「真理谷君」とか呼んでたのにもうお前呼ばわりです。
「お前泳げないのかハハハ！！」
この嘲笑っぷりがたまりません。
真理谷が見下されてる！バカにされてる！むっはー！！
どうせ死ぬ相手と思ってか、本音が爆発してますねー。
成績では全然敵わなくて、目障りで仕方なかったのでしょう。
「あの真理谷四郎が！！」ってセリフに、
長年吉本の抱えていたコンプレックスが窺えます。
必死に勉強しても軽々と自分の上をいく真理谷四郎という存在。
どんなに努力しても届かないトップの座。
悔しいと思いながら、自分とは頭の出来が違うのを
認めるしかなかったはずです。
そんな天才・真理谷四郎が無様に溺れている。
自分が何をどうやっても追いつけなかった相手に
こんなしょうもない弱点があったなんて…
最後の高笑いは彼の鬱積した思いが爆発したものなのですね。
「あの」の二文字に、吉本にとって
どれだけ真理谷が大きな存在だったかが現れていて
少しだけ彼が哀れになりました。
本当の敵は真理谷じゃなくて、肥大化した自意識なのに。
（真理谷の方は吉本の名前も知らなかったというのが更に哀れ）

まあ、そんな話はおいといて。
溺れる真理谷がおもしろかわいかったので良しとしよう。
吉本君はいい仕事をしたね。
真理谷から学年トップの座を奪うより有意義な事ですよ。