第14話「問題ない、何故なら‥」

P1-4
矢頼チーム、アキラチームあわせて10人の中で一番小さいのに
すごく頼りになる（ように見える）のはなぜだろう。
相手を値踏みするように片目を閉じてメガネを押し上げる真理谷が
たまらなくかっこいい。
要マークの不良3人と学校一の問題児・矢頼を前にしても
平然としている真理谷。
それどころかザジのように目をそらすこともなく、
御子柴を見返しながら「‥‥フン」とケンカを売るような態度。
なんなんだ、この自信は。
…と思ったら、不良どもが洞窟で狼藉を働いてる時に
真理谷の姿がない！？
不穏な気配を察していち早く脱出したのだろうか。
すげー！真理谷の逃げ足は世界一ィィィ！

P9-11
岩の上に座って、サイを眺めながら調べ物。
そんな真理谷の肩を馴れ馴れしく叩くアキラと
ものすごく不愉快そうに手で払いのける真理谷。
この様子を見る限り、アキラの方では真理谷に対して
親しみを覚え始めてるみたいです。
すっかり“お友達”のノリで話しかけてる。
それに引き換え、真理谷は全然心を開いてない雰囲気。
他人と体が触れるのが嫌なだけだろうか。
アキラはこーちゃんや他の友達と肩組んだり
みんなで顔寄せ合ったり、スキンシップが多いけど
真理谷はそういうことしなさそうだもんなあ。
いや、それ以前に親しい友人がいるのどうか…。

なんとなくの予想。
真理谷は頭がいいからガリ勉タイプの生徒に一目置かれてて
何かあると寄ってこられてたんじゃないかなぁ。
たとえば修学旅行の班分けがあったとして、
これは普通、友達のいない人間にとって涙目タイムなんだけど、
真理谷の場合、こんなパターンかもしれない。
何もせず座ってるだけでおとなしそうな男子数人がやってきて、
「良かったら僕たちのグループに入ってくれないかな？」
「真理谷君が入ってくれたら嬉しいよ」とか言われて
別にどこでもかまわない真理谷は「フン、いいだろう」と了承。
同グループのメンバーは学年首席の真理谷がいるのがちょっと自慢、
真理谷は物静かで邪魔にならないメンバーにまあ満足、
でも基本どうでもいいので誰の顔も名前も覚えない。
全員で行動しなければならない時間は仕方なく一緒にいるけど
自由時間は誰の誘いも断って一人で過ごす。
いつもこんな感じで、友達がいなくて困ったことは一度もないとか。
ガリ勉君といっても、必ずしも成績優秀と限らないので
吉本みたいに嫉妬むき出しの人は少なかったりしてね。
「真理谷君はすごいなあ」と素直に尊敬されてる可能性もあると思う。
まあ真理谷にとっては嫉まれようと好感もたれようと
どうでもいい相手なのは同じなんだろうな。

話を戻して。
アキラの手を払った真理谷の表情があまりに不快そうなので
正直「そんなに嫌がらなくても…」と思いました。
が、今後いろいろな出来事があり、アキラと打ち解けるにしたがって
拒絶しなくなっていけば、それはそれでアリかなと。
友情を知らない真理谷に初めてできた友達がアキラで、
アキラの親しみをこめた言動に戸惑いながらも
受け入れ始める真理谷なんていいかも。

真理谷が図鑑と実物の相違にこだわったのは
ちゃんと根拠あってのことだったんだね。
「僕の図鑑が間違ってるなんてありえない！」みたいなのじゃなくて良かった。
やっぱ真理谷は冷静で知的だ。
アキラへの解説が中３とは思えないほど堂に入ってます。
巻末の動物図鑑見てても思ったけど、学者の真理谷先生が見たいなー。
きっとすごく似合うはず。
矢頼相手にもビビらず、当然のごとく呼び捨てです。
そりゃー御子柴ごときにひるむわけないよな。

可愛い顔した真理谷も好きだし、
溺れたり熱にうかされたりのエロ顔真理谷も好きなんだけど
P10みたいな人相悪いのが一番好きだ。
これぞ真理谷って感じがする。
だから髪型もピッチリ七三が一番いい。
乱れるのはたまにでいいんだ。
綺麗に撫で付けた七三分けで目つき悪くて眉間に皺寄ってて
口はへの字で不機嫌そうな顔。
目つきは悪ければ悪いほどいいですね。
動物が現れてテンパってる顔も好きだけど。

P14
目の前でりおんの服が破られたのにまったく動揺した様子がない！
立ち去る矢頼を平然と見送ってます。
いやー毎度の事ながら人間絡みだと落ち着き払ってるなー。
矢頼の行動をどういう目で見ていたんだろう。
「いきなりとんでもない事をするヤツだ」と思ったのか、
それともりおんのケガに対する的確な指示に感心しているのか。
結局のところ、矢頼に対してどういう評価を下したのか気になる。
結構そういうシーンあったと思うんですよねぇ。
みんなが矢頼について話してるのを黙って聞いてたり、
「‥‥ほう‥知っているのか矢頼」と、矢頼の知識の深さに
興味を示してるような描写が。
（「‥‥ほう‥」の二点リーダの多さが、真理谷の関心を
表してるような気がする）
今後そのあたりが出てきたりするのかなあ。