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マリヤリズム
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久々のサイト巡りで思ったことがあるので書きます。
頭の整理もせずぶわーっと書くので読み違いその他あったら
あとで訂正するかもです。

================================================

                 
先週の真理谷のモノローグ。
今までの「理屈で行動する真理谷」が嘘だった、
真理谷自身も本当の自分を偽って生きてきた、
ともとれる独白のことですけどね。

私も見た瞬間、真理谷四郎というキャラが崩れかねない
危ういものだと思いました。
でもこれは「“いかなる状況”でも理屈“のみ”で行動する自分」
が嘘だった、という告白なんじゃないかなー。

先週の感想で「真理谷は母親のお葬式で泣けたのだろうか」
「頭のいい子だから泣けなかったのではないか」
と書いたと思います。
で、予想ですが多分「泣いてない」んじゃないかと。
悲しみにくれる家族、自分を気遣う姉、そういう状況の中で
「僕がしっかりしないと」「泣いてはいけない」と『理屈』によって
「お母さんが死んで悲しい」という『感情』を押さえ込んだんじゃないかなあ。
わずか14年の真理谷の人生の中で、
母の死ほど感情的になった出来事はないはずです。
でもそれすら理屈>感情で対処してしまったとしたら…
真理谷の中に傷としてずっと残ったと思う。

真理谷が理屈好きなのは間違ってないと思うんですよ。
きっちりしたことも大好き。
だから暑さでハアハア言ってても絶対エリは外さない。
これって優等生を演じてるから?違いますよね。
いつでも身なりを整えてるのがいわゆる優等生ではあるけれど、
ジャングルの中でエリ外したぐらいでそれが否定されるわけはない。
だから単に真理谷のこだわりなんだと思いますよ。
「だらしない格好は嫌いだ!」という。

そもそも真理谷の学ラン見てください。
何あのボタンの数。
特注でわざわざ増やしたんでしょう。
普通の人より制服サイズ小さいのに、逆にボタンを増やすなんて
優等生云々無関係に、真理谷の好みでしかないですよ。
髪型もぴっちり七三。
優等生=七三じゃないよね。昔のリーマンスタイルだよね(笑)
真理谷ってむしろ前髪長いよ。
優等生である自分を演じているなら髪型も優等生っぽく
当たり障りない短めの髪形にすればいい。
七三分けにしてるのは真理谷がきっちりしたものが好きな証拠だと思う。

普段の生活なら、冷静な真理谷の心を揺さぶる出来事なんか
そうそう起こらない。
でもこの島に来て、仲間たちと苦楽を共にし、今までの人生で得られなかった
友人(仲間)を手に入れた。
でもそんな大事な仲間が次々と死んでいく…
真理谷の気持ちはかなり動揺したはずです。
でも今までと同じように『理屈』で処理しようとした。
もちろんたいていの人間にはそれは無理で、真理谷もそれは分かってる。
そのうえで「自分には出来る」と思ってたんじゃないのかな。
母の死の悲しみも押し殺した子なら。

だけどやっぱり歪みはあったんですよ。
それが真理谷のいう「複雑な気持ち」「割り切れない気持ち」で、
今までずっと目をそらしてきた部分だから真理谷自身にも
その感情の正体をつかめずにいたんだと思う。

「自分で思い込んでいただけだった」
「優等生を隠れ蓑に自分の気持ちを偽っていた」
これは今まで読者が見ていた真理谷四郎像が嘘だった、という意味じゃなくて
仲間が死んでも、あるいは死に掛けても
理屈に照らして淡々と処理する真理谷は嘘だった
ということなんじゃないだろうか。
りおんに「大森さんが心配じゃないの?」と問われ、
「心配に決まってる」と答えた真理谷。
それでもなお『理屈』に従って冷静に「大森さんを見捨てる」意見を出せるのが
自分という人間だと思ってたんだろう。
でも本当は仲間が危険に晒されたらなんとしても助けたかった。
そういう、理屈より感情が先にくるような考えを
「優等生だから」(=いつでも冷静でいなければ、理屈を最優先しなければ)
というのを言い訳にし、更に
「自分はそういうことの出来る人間だから」という思い込みで
本当の気持ちを押し殺していた。
その嘘にようやく気付いた、ってのが先週の独白の意味だと思う。

だから今までの真理谷は否定されてないはず。
「仲間(大事な人間)の死」まで「まあしょうがないだろう」で済ますような
非感情的な人間ではなかったというだけで。
だから今後同じような出来事が起きたら
「救出は無理だ、●●のことはあきらめよう」とか
「一人の命より○人の命を優先するのは当たり前」
のようなセリフは言わず、真理谷の頭脳をフル回転させて
救出手段を練るんじゃないかな。

一人が危険な状況に→助けたら犠牲が出るかも→じゃあ見捨てよう
これが旧真理谷。
一人が危険な状況に→一粒たりともこぼさねえ!絶対にだ!
これが新真理谷。
もちろん仲間が皆同じ思いであることが前提で、
だからこそ真理谷は学校組に意見を求めたんだね。

「理屈なんかに縛られず行動したかった」というのは
「大切な仲間(家族)を失うかもしれない時は、
理屈なんかに縛られず行動したかった」という意味であって、
「今まで無理して理屈優先の生き方をしてた」ってことじゃないと思う。
だから直前に母の死の回想が入り、
「僕も同じだった」というモノローグが入ったのでしょう。
ザジと同じように、自分も家族を失う辛さは知っている、
だから何より家族(仲間)を大切に思い、
ムチャをしてでも助けに行こうとするザジの気持ちはよく分かるし、
自分だって本当はそうしたかったのだと。

まあ、真理谷だってたまにははっちゃけたい時もあったんですよ。
でもそんな自分はいないと思い込んでた。
普段真面目に仕事に打ち込んでる人が酒の席で浮かれて騒いだからって
「真面目な○○さん」が嘘になるのかっていうと、そんなことはない。
真理谷だって同じ。
普段は理屈を優先するけれど、仲間の生死に関しては
スイッチ切り替えて感情>理屈にしますよ、ってだけだ。
感情に従って「見捨てる」という判断を却下しても
根は理路整然とした思考回路を持つ真理谷だから
そこから先は理屈で動くんだと思います。


「だと思う」「~だろう」連発のなんともあやふやな個人解釈ですが
私はそんなふうに捉えました。
長いうえに読みにくくて申し訳ない。

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