今さらマガジンとこーちゃん話

雨の日にコンビニ行って傘立てにある傘と店内の客の数が合ってないと緊張しますよね。

というわけで夜中にマガジン買ってきました。
友人のを見せてもらったので水曜日に内容確認済み。
切り抜き保存のための購入です。
「こんな時期だからもう残ってないかな。あっても立ち読みでボロボロか」
と思ってたら、立ち読み防止の黄色いゴムみたいなのがかかったマガジン発見。
無事最後の1冊をゲットしました。

ミイナのフラグが大変なことに。
何あの顔？
ミイナも幻覚見てるの？にしても病みすぎな気がする。
思えばミイナに関しては「売れない子役」という背景しか描かれてない。
それも自称。
あの年齢であんな度胸が据わってるのは、
芸能の世界でもまれただけではないのかもしれない。
今後その辺のことが絡んできたりするのかな？
そういう意味でミイナはここでは死なないはずだから安心といえば安心なんだけどさ、
10歳の子がいろんなものを一人で背負い込んで追い詰められてるのが
可哀相で見てられない。
誰でもいいから早く救ってあげてほしい。

「たいした事ないから‥騒がないでみんな‥」というレイさんのセリフにぐっときた。
自分の怪我よりミイナのことを気遣ってる。
塩谷さんたちは見たまま異常さを口にしてるけど、
レイさんはそういう言動が過敏になってるミイナの精神を刺激すると思い、
一生懸命なんでもないふうを装ってるわけだ。
あんなに出血して痛くないはずないのに。
数回前、中学生相手にガキっぽい見栄を張ってたレイさんだけど
こういうところはやっぱ年長者だなと思った。
それにしてもトオルの言ってた「弟のこと」ってなんだろう？
レイさんの弟が似たような状態で取り返しのつかない結果になってしまい、
ミイナは助けたいと思ってるってことだろうか。
それとも単にミイナが弟と同世代で姿を重ねているのか。

こーちゃんは幻覚っぽいですね。
アキラとああいう別れ方したのに「また殺人鬼に戻りました」はないだろうから。
でもP18-19のこーちゃんの表情がやけに穏やかというか、
本当にもう死んでて現世の苦しみから解放されて、
つかの間、生者（アキラ）と邂逅してるみたいに見えて切ない。
P20のインパクトのための前振りだと分かってるんだけどさ。
霧に包まれた異世界みたいな場所で、アキラとこーちゃん二人だけであんな会話してると
「この二人はもう以前のように能天気にじゃれ合ったりすることはないんだな」と
改めて思い知らされた気分。

こーちゃんはいじめられてたところをアキラに救われて
精神的に依存気味ではあったかもしれない。
でもアキラだってこーちゃんのことが大好きだったのは間違いない。
1話でりおんと進展しろってアキラの背中押してたじゃないですか。
アキラは（自信のなさから）自分の気持ちをひた隠しにしてたし、
こーちゃんがいくら告白を勧めても「何とも思ってねーよ」と言い張ってたはず。
でもそういうアキラの心情はコンプレックスも含めてこーちゃんには丸分かりで
「そんなことない、お前はたいした奴だ」と思いながら、
アキラ自身が告白する勇気をもてるまで見守っていたんじゃないかと。
きっとりおんがアキラを好きなのも分かってたよね。
だから逆に「りおんならアキラを任せられる」と思う部分もあったんだろう。
チビとか勉強できないとか、そういう上っ面だけでアキラをバカにする女子が多い中、
ちゃんとアキラの良さを理解して好きになったんだからねえ。
こーちゃんと同じくモテモテで、相手選び放題なのに
どんなにスペックの高い男に言い寄られてもなびかずアキラ一筋のりおんは
こーちゃんからすれば「見る目あるな！」って感じだったと思う。
5巻で大森さんからアキラがリーダーやってるって聞いた時、
「あいつの頼りになるトコわかるヤツらがいたんだな」ってしみじみしてたし。
アキラがみんなに認められるのが本当に嬉しいんだろうなぁ。
でもアキラを見下す人たちに「あいつはすげーんだよ！お前らよく見ろ」みたいな事は言わないし
りおんとアキラの仲も、告白を促すだけで自分が仲を取り持つことはしない。
あくまでアキラ自身の力でアキラを取り巻く環境が変わるのを待ってる。
ここまでアキラが好きで、信じてるキャラはなかなかいないよな。
友情通り越して愛情に近いかもしれない。
矢頼君や真理谷もアキラと友人だし、それぞれ強い絆を持ってるけど
こーちゃんのそれは世界が違う気がする。

こーちゃんは周囲に対し、キャラ作ってかっこつけてる部分があるにせよ
誰にも優しいのは本当なんだと思う。
ただ弱い人でもあったんだよね。
それが最悪な形で発現してしまっただけで。
「みんなを助けて死ぬ」っていうのが一番綺麗な終わり方としても
なんとか生きて救われてほしいなあ。