生徒と教師

人間離れした能力と他人を惹き付けずにいられない魅力を持ち、
教師には危険人物と見なされていて、本人も周囲との関係を拒絶している孤独な男子生徒。
そして彼をひたすら信じ、なんとか力になろうと
懸命に支える女教師。
最初は疎ましく感じていた生徒だったが、いつしか彼女は
彼の心の拠り所となっていた。

矢頼君と先生のような関係は私の中で王道のイメージがある。
そのわりに他作品で似たようなキャラを思い付かなくて
いや、いるだろうけど具体的なキャラ名が即座に出てこなくて
それなのになぜ王道と思うのだろう…
誰かいるはずだ、私の中に食い込んでいる「二人」が…と
漠然と考えていたら、昨日その二人を思い出した。
ウルフガイの犬神明と青鹿先生だ。
中学生の時、ものすごくはまった作品で
ここ10年以上読み返してなかったし
作品のテイストがあまりに違うから思い付かなかったなあ。

青鹿先生はまさに薄幸という言葉が似合う人で
犬神明も陰鬱としたキャラだから(二人とも明るい未来が想像しにくい)
笑い上戸で意外とよくしゃべる矢頼君と前向きで元気な操栖先生が
同じ道を辿ることはないと思う。
というか少年漫画でウルフガイと似たような展開だと
暗すぎてトラウマになるレベルだよ。
さすがにそれはありえない。

ウルフガイは虎４のアレ登場あたりで挫折したので
機会があったら最後まで読みたいです。
今コミカライズされてるみたいだから
(原作が出たの40年以上前じゃないの…根強い人気だね)
新装版で出てるかも。
夏コミ終わったら探してみよう。